2021年9月10日
株式会社スカイリンクス 大井夏樹
参加者:12名
略歴
1999年東北大学を卒業後、大手ドラッグストアチェーンに入社。
OTC、調剤を経験後、本部スタッフとして約50店舗の責任者、
薬局・ドラックストアの許認可をはじめとした薬務関連業務を担当。
2016年より現職、九州や関東で薬局を運営、コンサルティングに携わり現在に至る。
物件選定から薬局出店までの流れは以下の通り
出店地域の検討
売上、処方箋枚数の予測
物件契約、内装工事
スタッフ募集
許可取得
→最後の許可取得についてを説明する
大きく分けて許可は2つ
・薬局開設許可→保健所
・保険薬局指定→厚生局
※麻薬小売業、高度管理医療機器等販売業、指定自立支援医療機関、生活保護、労災、難病は今回は割愛
事前相談は開局1.5か月前を目安に行う
申請は開局1.5か月前を目安に行う
ポイント:
建物の構造等-面積:薬局19.8平方m以上、調剤室6.6平方m以上
設備、器具-立入検査で必ず確認されるので、準備しておく
書籍-書籍、またはCD-ROM※最新版でなくても良い
一般用医薬品の陳列-要指導・1類・指定2類は陳列方法に規制がある
要指導医薬品-進入防止措置、カギ付き保管庫
第1類医薬品-進入防止措置、カギ付き保管庫
指定2類医薬品-情報提供設備から7m以内、カギ付き保管庫
立ち入り検査は開局1か月
許可取得は開局25日前が目安
事前相談は2-3か月前に行うこと
申請は開局25日前を目安※締切日に注意
ポイント:
周辺図は薬局と近隣医療機関の位置関係が分かるように作成
薬局の出店予定地を記載し、
近隣医療機関が多い場合は半径100m程度で最寄りの5医療機関
近隣医療機関が少ない場合は最寄りの3医療機関が入る程度に縮尺
保険薬局指定は開局日
敷地内薬局の数は41都道府県 187薬局(2021年4月時点)
平成28年10月1日より
・原則、保険医療機関と保険薬局が同一敷地内にある形態も認める
となったが、
・薬局の存在や出入り口を行動等から容易に確認できないもの
・当該医療機関の休診日に、行動等から当該薬局に行き来できなくなるもの
は引き続き認められていない。
敷地内薬局を誘致することによる病院へのメリットとデメリットは
メリット:家賃収入の獲得、薬薬連携の推進
デメリット:院内薬局の活用方法
赤字のところが多いが、アイン薬局などは黒字と言っているところもある
リクルート目的が大きいと思われる
今後さらに広がっていくと思われる
基本料も低く、多額の初期投資も必要なので現状は出店する予定なし
・総合病院まえの門前薬局は今後経営が厳しくなることが想像できる
安易に買わないよう気を付けたい