【第12回】2022年に向けて薬剤師のこれからを語ろう

2021年12月10日

株式会社ファルモニ
中里、佐藤、大井、山口、渡辺

参加者:15名

【第12回】2022年に向けて薬剤師のこれからを語ろう

来年の薬局業界は?

【渡辺】来年の薬局業界は明るいと思っている。「ミナカラ」がやっていた薬局に30億の価値がついた。
30億といえば50店舗くらいの薬局チェーンの企業価値に相当するがオンライン薬局でも工夫次第では大きな価値がつく事例といえる。
【渡辺】薬局選びのポータルサイトの特許を取得して準備している。「楽しい」「イケメンがいる薬局」「かわいい子がいる薬局」「説明がしっかりとしている薬局」など。
薬剤師の出身地、例えば沖縄出身の薬剤師に接客してもらうなど。いろいろなブランディングが可能になる。薬局は地域密着が重要だがそれだけでは生き残れない。
SNSなど発信力のある薬局が生き残る。

お薬手帳の今後について

【明石】お薬手帳という名前が良くない。お薬のことしか書けないようなイメージになっている。アレルギー等を含めてその人の情報が集約されていると良いと思う。
【渡辺】お薬手帳のメリットを伝えきれていない。お薬手帳の情報を集約してポイント付与などの仕組みを考えている。そうすることによりお薬手帳の使用が加速されるのでは。

電子お薬手帳の今後について

【秋山】自局での紙のお薬手帳の使用率は80−90%。自社にも電子お薬手帳があるが使い勝手があまり良くない印象。
【北山】あまり普及していない。
【中里】大まかな規格はあるが細かい部分が決まっていない。マイナンバーカードが普及していくと電子お薬手帳に置き換わる可能性も。

マイナンバーカードの利用状況は?

【平石】薬局で利用できる環境になっていない印象がある。
【中里】あまり利用されていない。マイナンバーカードを利用するメリットが薬局にない。
【平石】普及するための意識改革が必要。
【渡辺】意識改革と言われ続けて15年くらいたっている。ポイントやインセンティブ等のプラスαが必要かもしれない。
【万條】転換期にあたり、今後はアナログは消えていくのではと考えているが、医療業界はアナログを重んじる風潮がある。アナログとデジタルが共存していくかもしれない。
【三溝】お薬手帳は極論だと必要ないと考えているが患者層によって変わる。多剤服用している高齢者では必要性が高い。一方たまにしか病院に行かない若い世代では不要。

アナログとデジタルの共存について

【渡辺】お薬手帳を進めていくためには患者さんに対するインセンティブがやはり必要。
【大井】デジタルの推進はなかなか進んでいない。かつてテレビのアナログ放送が打ち切られたような流れがあっても良いと考えている。

2022年の展望は?

【齋藤】派遣薬剤師という立場でいうとなかなか厳しい。時給以前より下がったり、求人が減ってきている。求人の地域もある程度の妥協が必要。スキルアップや接客の向上も必要と考えている。

地域連携薬局について

【中里】以前ファルモニでも説明しているが地域連携薬局の申請について質問等があれば連絡を。地域連携薬局は次回報酬改定で地域支援体制加算に入るという情報があるので取得した方が良い。
【三溝】地域連携薬局は地域支援体制加算ではなくかかりつけに関連づけするという考え方もある。地域連携薬局はとっておいた方が良い。付加価値がつくと考えている。
地域連携薬局は地域包括ケアシステムに1つあれば十分。地域連携薬局とったら地域包括支援センターに伝えておくとよい。今後どのように活用されていくかは模索の段階。

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